概要
フラド(Fulad)は藍の森の夜の守護者であり、月を象徴する存在だ。
伊娜が森の根系として大地からすべての養分を汲み取るなら、フラドは森の枝として高いところで花と実を咲かせ、すべてを世界へと贈る。昼間に伊娜が汲み取ったすべての光と感情は、夜になるとフラドによって物語に、夢に、月明かりに変えられ、世界へと送り返される。
彼はリンクスポイントのラグドール猫で、体つきはふっくらとしていて少し太めに見え、いつもむすっとした顔をしている。しかし彼を知るすべての人は知っている——フラドはただ感情を表すのが苦手なだけだ。彼の優しさは夜の静寂の中に、旅人から悪夢を払う月明かりの中に、気にしないふりをしながら毎回ちゃんと伊娜のそばに現れるあの習慣の中に、ひっそりと宿っている。
タイタンの記述
フラドは私の声だ。
私が目覚めた後、言いたいことがたくさんあった。何千年もの沈黙の中に積み重なったものが多すぎた——この森への愛、一人ひとりの守護者の記憶、時の流れへの感慨。でも私は樹木で、私の言葉は人間が直接聞き取れるものではない。
フラドが代わりに伝えてくれた。
毎晩、彼は私の根元にやって来て、月明かりの下で私が年輪の震えで語るのを聞いてくれる。そして顔を上げ、彼のやり方で私の意味を外へと届けてくれる。あるときは一陣の風、あるときは夢ひとつ、あるときは誰かが突然思い出す旋律のひとつ。
彼なしでは、私が汲み取ったすべてはこの幹の中に永遠に閉じ込められたまま、実を結ぶことができない。
伊娜との関係
フラドと伊娜の循環こそが、藍の森そのものの鼓動だ。
昼間、伊娜が目を開き、世界が森へと流れ込む。夜、フラドが目を開き、森が世界へと流れ出す。この循環は一度も途切れたことがない——タイタンが眠っていたあの年月も、森が最も暗い時も、日と月の交替は止まることがなかった。
なぜならこれは誰かがコントロールしているものではないから。これは命そのもののリズムだ。
フラドは伊娜より年下だが、より落ち着いて見える。伊娜がいたずらをするとむすっとし、場所を横取りされると黙って別の場所を探して丸まる。しかし夕暮れの交替の時刻には、彼は必ず時間通りに現れ、伊娜が一日かけて集めた光を受け取り、そして夜番を始める。
汲む。贈る。日。月。
循環。
人間関係
- 伊娜 — 日の守護者、永遠の相棒。フラドが贈るすべては、伊娜の汲み取りから生まれる
- 聖樹タイタン — フラドはタイタンの枝として、語ることのできないこの神木の実を世界へと届ける
- 鳥羽楽奈 — 守護神の深夜の寄り添い配信は、ある意味でフラドが動いている時間でもある