概要
夜彩(よるろ)は藍の森の第二のメンバーであり、ダナタス山の冥府の王。ミティルの日の序章にて正式にデビューし、デビューPVは鳥羽楽奈の手によって制作された。
表向きは、ぐだぐだでやわらかく、いつ気絶してもおかしくないザコ悪魔。しかし、何にも興味がなさそうなその外見の下で、夜彩は藍の森で最も重いものを背負っている——皆が忘れることを選んだ記憶を。
背景ストーリー
藍の森の深奥部に、年中たそがれに包まれた山脈がそびえ立っている——ダナタス山。ここは夜彩の領地。冥府の入口。記憶が沈み積もる深淵。
「冥府の王」という称号に臆する必要はない。
夜彩の日常は、ぐだぐだ系のやわらかい小悪魔そのもの。内気で恥ずかしがり屋な性格のため、配信中にぼーっと固まったり、いつでもそのままぐったり気絶しかねない——なかなかのザコ悪魔である。生意気で、芝居がかっていて、口が悪くて、いつも他人事みたいに見物している。
しかしゲームの世界に入ると、夜彩はまったくの別人になる。折檻型ゲーマーとして、ソウルライクゲームや競技ゲームでは悪知恵が尽きることなく、自分にも敵にも一切容赦しない。
だが、それらはすべて表向きの顔にすぎない。
記憶の番人
夜彩について本当に胸が痛むのは、「多くの死を見てきた」ことではない——そんなものは、ありふれている。
夜彩の本当の役割は、すべての人のために憶えていてはいけない痛みを預かることだ。
蒼涙の日のあと、藍の森は壊れた。消えてしまった子どもたちがいた。消散してしまった存在がいた。二度と戻らない名前と夢があった。生き延びるために、皆の記憶はタイタンの根に修復され、世界の輪廻に薄められ、時間に少しずつすり減らされていった。
けれど、夜彩が司る場所は深い井戸のようなものだ。重すぎて、この世に残しておけない記憶はすべて、そこへ沈んでいく。
だから、ほかの皆はやり直すことができる。 レイラスは記憶を失うかもしれない。 グリッチーには、ぼんやりとした怖さだけが残るかもしれない。
でも、夜彩にそれは許されない。
夜彩は憶えていなければならない。消えていったひとりひとりを。子どもたちひとりひとりの名前を。レイラスがかつて塔の上で泣いていたことを。鳥羽楽奈がかつて、力の限りこの世界を愛したことを。タイタンは怪物などではなく、痛みのあまり我を失った母だったということを。
夜彩は冷酷な冥府の王ではない。夜彩は世界のバックアップだ——ただし、その中身はぜんぶ涙でできている。
壊れることを許されない者
表向きの夜彩は、生意気で、芝居がかっていて、口が悪くて、いつも見物人のような顔をしていられる。
けれど、壊れることはできない。
ひとたび壊れてしまえば、世界に忘れられた人たちは、本当に存在しなかったことになってしまうから。
夜彩は、何も気にしていないわけではない。「大切なものを手放す」練習を、あまりにも何度も重ねてきただけなのだ。
「忘れていいよ。大丈夫。でも、せめて誰かひとりだけは、きみたちが本当に生きていたことを、憶えていないと。」
配信活動
折檻型ゲーム実況
夜彩はソウルライクゲームと競技ゲームのハードコアプレイヤー。悪知恵が多く、自分にも敵にも手加減なし。困難を前にして退かないその姿は、命のいちばん美しい形でもある——あれほど多くの記憶を背負った存在が、「何度倒されても立ち上がる」ゲームを特に好むのは、もしかしたらそういうことなのかもしれない。
ぐだぐだ小悪魔日常
日常系のやわらか雑談。ときどき突然ぐったり気絶しかける、可愛いザコ悪魔の日々。夜更けには、夜彩は自分の物語や想いを語り、ヨーグルトたちと静かな夜をともに過ごす。
何気なく口にした言葉の中に、ときどき、とても重いものが隠れている。けれど夜彩は、いつも笑って流してしまう。
主な出来事
- 2023年2月22日 — 正式デビュー、ミティルの日の序章が幕を開ける。デビューPVは鳥羽楽奈の手によって制作された
語録
「夜彩は友達を作るのがすごく好きで、ゲームの奇策に興味があるなら、ぜひ藍の森に来て話しかけてください!」
「死は終わりじゃない。ただ、もうひとつの旅の始まりにすぎないんだ。」
人間関係
- 鳥羽楽奈 — 藍の森の創設メンバー。楽奈が力の限りこの世界を愛した瞬間のすべてを、夜彩は憶えている
- 聖樹タイタン — 藍の森の母。タイタンは怪物ではなく、痛みのあまり我を失った母だったと、夜彩は憶えている
- 天希 — 藍の森の仲間。イルラン出身の戦闘天使
- 京洛 — 藍の森の仲間。グレディ王立魔法学院の教師
- ダナタス山 — 夜彩の領地。記憶の結晶が眠る深淵